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「むぅ~っ」
僕は恭介が居なくなった後、渋々ベットから起き上がり朝の支度を始める。
†
僕の名前は高階(たかしな)スバル。
都立の高校に通う普通の高校生。今年で17になる。今は16才。今年の春に二年生に進級したばかり。勉強は普通、運動も普通。日本人として一般的な黒髪黒目でそれほど体は大きい方ではなく、寧ろ華奢で中性的だとよく言われる。
そんなどこにでも居る普通の高校生だ。
「おはよう。」
僕は一階に下り、先に来ていた恭介に声をかける。
「おう、おはよう。早く座れ!みそ汁冷めちまうぞ。」
そう言った恭介の前には炊きたてのご飯にみそ汁、それにアジの干物が並んでいた。因みに全部恭介の手づくり。
恭介は僕とは対象的な長身で陸上部で鍛えたがっしりした男らしい肉体と整った顔付きで、ケンカが強く、燃えるような赤い髪と切れ長の鋭い目付きで男子からは怖がられ、逆に女子からはカッコイイと好かれている。男子からはその事からも反感を買っている。
「いつもありがと。」
そう言って僕は食卓につく。
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