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「ん、もりもり食べておっきくなれ!」
「もう成長は止まってるよ。」
「そんな事言ってるからダメなんだよ!いいか、ただでさえお前はひょろいんだからしっかり食わなきゃだめだ!!」
「いつも恭介はお母さんみたいな事を言うね。」
「お前を思っての愛情だ!」
そんな毎朝のやり取り、ちょっと変わっているがいたって普通で平凡な生活。しかし、そんな僕にはちょっと普通じゃないことがある。
「そういや、まだ見てんのか?“もう一人の自分”の夢。」
「毎日だね。寝るたびに見るよ。」
そう、僕は毎日同じ夢を見る。
「にしても、変わってるよな。毎日毎日、それこそ昼寝したときだって変わりない登場人物の夢なんて…」
恭介が言うように、いつから見るようになったかはわからないが、僕が見る夢はいつも同じ人物の夢だ。
「うん。僕もそう思う。僕じゃないんだけど僕自信がやってるみたいな不思議な感じの夢なんだ。」
そう、まるで……もう一人の自分みたいに。
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