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あたしは終わっていた。
「専門学生」
学生という名前が付いてるのは表向きで、裏はみんなただのフリーター。
授業はサボるし寝るし代返も早弁も授業中にメイクやヘアセットなんて当たり前。
でも周りのみんなは一応夢があるみたいだった。
そんな中あたしは真面目だった。
授業はサボらないし規則違反もしない。
見た目も地味で目立たなかった。
一見何の問題も無さそうなあたしは、重大な問題を抱えていた。
あたしには夢がなかった。
自分が何のために生きているのかわからなくなり、時々無性に不安になった。
「死にたいわけじゃない。でも別に生きたいわけじゃない。」
つまらない毎日だった。
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