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「あ、あの…お詫びに…」
スタスタ……
「へ?」
男の子はスタスタと無言で歩いて行ってしまった。
「は…?シカト!?」
シカトされた事に気付くと段々イライラしだした。
「自分がちょっとすごくかっこいいからって……くっそぉ~!!
一目惚れとかないなありゃ!一瞬の気の迷いだ!!」
ブツブツと文句を言って歩き出したあたし。
すると後ろから声が聞こえてきた。
「あの~…これ君のだよね?」
「え?」
振り返るとこれまた美形!!
今日は男運いいのか!?……てさっきの奴は顔だけだし!!
「あの……」
困ったように差し出された物はさっき買った包みだった。
「え、あ!ごめんなさい!!」
さっきぶつかった時落としちゃったんだ!
「い~え」
にっこりと笑うその人……ヤバいです!!
犯罪です!!
「じゃぁね」
と帰ろうとしているところをあたしはガッシリとつかんで言った。
「ぜひ名前を教えてくださいっ!!」
……言ったというより叫んだの方が近いかもしれない…。
周りの人が一斉にこっちを振り返った。
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