†第01章†

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あたしは帰ってから包みを机に置いた。 「~♪」 かなりの上機嫌。 ガサガサ… 中から出てきたのは、まだ小さいサボテンだった。 「これこれ♪この前一目惚れして、貯めてたお小遣いで買ったのさ♪やっぱり良いなぁ…」 そう、梨乃はこの前お墓参りに行く途中花を買いに寄った時に見つけたサボテンに一目惚れをしたのだ。 それをやっと今日買えたと言うわけだ。 「早く大きくなれよ!……あ!名前つけよ♪ ん~…、立派に成長してもらいたいから………立つって意味で、『タツ』にしよお♪」 立派に成長しますように…… そういう願いであたしはタツと名付けた。
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