シオサイ
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季節はずれの海に 君が先に走り出した 『待って』 と 言う言葉より先に 差し出した僕の 指先を長い君の 髪が 僕のそれをはらう 軽い水気を感じた 僕の指先に残った ものは 君の涙か 潮騒の滴(しずく) かは 僕にはわからなかった。
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