Game2

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「ってェ!」 その時、巧の悲鳴が聞こえた。 後ろから悪質なファールを受け、倒れたのだ。 しかし、審判は首を横に振った。 「巧!」 遥は、思わず足を止めた。 しかし、容赦なく敵の足が絡みついて来る。 くそっ。 遥は思わずチッと舌打ちをした。 これは、チャンスだ。 ここで取らなければ、おそらく次はない。 このボールだけは、渡す訳にはいかない。 遥は、体を使い、必死にボールをキープした。 くるりと体を反転させ、振り切った。 行くしかないか。 遥は、決意し、ゴールエリアへと切り込んで行った。 目の前には、キャプテンマークを付けた奴が一人。 遥は必死で心を落ち着かせた。 こいつを抜けば、終いだ。
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