Game2

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いつもの遥じゃない。 柚子はそう思った。 落ち着きがない。 周りが見えていない。 そして何より、何かを恐れている。 左、あんなに開いてるのに…… 柚子は小走りで上がり始めた。 しょうがないな、もう。 「遥、左!」 柚子は叫んだ。 先程悪質なファールを受けた巧を見た。 今、やっと立ち上がり、足を引きずりながらダッシュで上がり始めた。 大丈夫だよ。遥。 私も、巧もちゃんといるから。
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