ありま

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『早くしなさいっ!』 布団の優しさとは、違う優しさが、『ありま』に、語りかける。 しかし、その後に、予期せぬ事態に、ありまは、襲われる。 母親の力を侮っていた。 階段をあがり、部屋に入ってきたのだ。 『起きろっ!ばか息子っ!』 叫ぶなり、何かが、宙を飛ぶ。 それは、ヒラヒラと舞い、『ありま』の顔に、『ピシャ』 ピシャ? 『ありま』の顔に、冷たすぎる物が、かぶさった。 『な、な、なにっ、、、、?』 不愉快この上ない、この感触は、、。 『どうだぁ!とぉちゃんのお風呂あがりに使った、冷たいフェロモンバスタオルわぁっ』 と、叫び、高らかに笑い飛ばす母。 『有り得ないっ!』 『ありま』は、怒りと共に、バスタオルを跳ねのけ、布団の中に潜りこんだ。 『まだ、抵抗するか~!』 母は、布団を奪いとろうとする。 『ありま』は、すかさず、みの虫のように、くるまり、防御に徹する。 母は、急に、何もしなくなった。 ありまは、少し計算を始めた。 10分たったかなと。 その時!激痛が、ありまに走る! 父の拳骨アタックが、ありまを襲う。 『なにするんだっ!親父っ!』 『ありま』は、苦痛にうめきながら、睨みつけた。 『親父というなっ!ちち様と言えっ!』 仁王立ちした父は、腹立つほど爽やかに笑い飛ばしていた。
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