はじまりの時。

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ありまは、決心したっ! みなこに、声をかける事にしたっ。 気持ちが、心が、躍ると同時に、体が堅く浮ついているのが、わかる。 それでも、、。 『みなこさんっ』 ありまは、声をかけた。 しかし、振り向かない。 『みなこさんっ、待って。』 気持ちが、ざわめきついているが、それより、もっと大事な、もっと大切な気持ちが、ありまに溢れでてきていた。 みなこは、そっと、振り向いた。 泣いている。 ただ、嬉しそうに、静かに、泣いていた。 雨の降る少し寒い夕暮れの物語。
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