僕と彼女
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僕の住む街から電車で一時間程度行った所に海岸がある。 そのほとんどは大きな岩場ばかりで実際行っても泳げないのだが、昔よく親に連れられて海を見に行った。 当時は見ているだけでは退屈で帰りたいと駄々をこねたものだが、今は一人で海を見にわざわざ出向くこともある。 電車に乗っている間も彼女は一言も喋らず、窓の外を眺めていた。 僕も仕方ないのでありふれた町並みに呆然と目を向けていた。
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