虚無

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星空に光る町の明かりに、自分を見失う。 駆け巡る、雑音の空間に、狂いそうになる、僕の心と脳。 蜘蛛の巣のように、乱れた日。 乱れた事実に、悩み抜くことができない。 冷静を描いた、夜空みたいに、流れていく時間。 まわりを見渡す力もなく、無に陥る僕。 美しいものを求めては、砕け散る毎日。 無表情の、僕がそこにいる。 冬から春に移り変わるときに、見る雪のように。 溶けて消えゆく、僕の人格。 追い詰め追い詰められてゆく心。 もぅ、戻れない元の姿を夢見る今の僕。
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