突然の別れ

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「チロ、ずーっと一緒にいようね」 日だまりの中、膝の上でぬくぬくと丸まるボク。その頭にそっと手を乗せ、優しく微笑みかけるご主人さま。そんなご主人さまに相槌を打つように、ボクは―にゃあ―と鳴いてみせる。 ふっと…笑顔の前に白い霞がかかり、次第に溶けて消えてゆく。
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