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少し時間が経ち…
料理が来ても紀近はどこかムスッとしていた
「ま、でも明日から目立てるしいーじゃん!」
そんな紀近を見て和美が隣に座る紀近を叩きながら言った
「…?ねぇ、何で目立つの?」
理由が分からず啓太の袖を掴み上目使いの夏実
本当に和美の親なのか…和美よりも外見も中身も女の子っぽい
「ママ分かってないなー!入学式に出なかったんだよ?明日はもうクラス中で話題になるよ!」
和美は夏実に指を指しながら背中を反らして自信満々に言う
「まぁ、それよりイジメられそうだけどな」
「え?啓太ホント?どうしよう~!ノリがイジメられたら私のせいだぁ…」
啓太の親らしくない一言に夏実は涙目で啓太を見つめた
「よしよし、でも大丈夫!ノリは俺たちの子だぞ?イジメになんか負けないさ」
啓太は夏実の頭を撫でて優しい顔で言った
「ホントぉ?」
夏実は今度は紀近の方に涙を溜めた顔を向け聞いた
まぁ…ここまでくれば勝手にやってくれって話
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