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サイが悲しんでいるとそれを遮るようにリョウスケが言った。
「兄ちゃんのせいじゃないよ。
僕はどのみち居なくなる運命だったんだ……
だから!自分を責めないで……」
「どういう事だ?!
リョウは今生きて居るのか?!」
「僕は生きているよ……けど今は会う事が出来ないんだ……ごめん…」
「生きているのか!それを聞けただけで満足だ!
久しぶりに会ったんだ沢山話そう!」
サイはいままでに見せた事の無い程の笑顔でそう言った。
「話したいけど、もう時間が無いみたい……
最後に3つ程言って良いかな?
兄ちゃんはやっぱり笑顔が似合ってるよ!
それと、鈍すぎると駄目だよ!
最後に……黒い部分には絶対近づかないで……」
リョウスケがそう言い終わると世界が消えた……
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