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アポルは自分の立場を改めて自覚し、動こうとしたが、無理だった。
先ほどのように覇気がどうだ、魔力がどうだという訳ではない。
自分が動こうとする……まさにその時、サイはアポルの後ろに高速で周り込み、手刀を首に叩き込み気絶をさせたからだ。
「あっけない試合だったな。
早くこんな大会終わらせたいな。」
サイはアポルがフィールドから転移するのを見た後、そんな事を言いながら自分もフィールドを後にした。
サイがフィールドから出た瞬間、観客席から歓声が聞こえた。
今までは結界の中に居たので、外部からの音が遮断されていたのだ。
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