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サイが学園長室に入り言った言葉はマリアにとって予想外だった。
「俺は学園を辞める。
その手続きをしたい。」
「え?
いま何て言ったのですか?」
マリアは聞き返した。
「俺は学園を辞める。
だから手続きをしたいと言ったんだ。」
サイは再び言った。
「駄目です。
学園に来ないのはかまいません。
しかし、学園を辞めるのは辞めてください。
あなたは学園対抗戦の優勝者です。
そのあなたが辞めてしまっては後が大変です。
学園に来る、来ないはあなたが自由に決めて構わないし、あなたには校則を適用しない。
そして施設も自由に使って良いです。」
そしてマリアは最後に、だから籍だけでも置いておいてください、と言った。
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