過去

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「あー。嫌な事思い出しちゃったなぁ」 って思った瞬間。 ママの顔が浮かんだんだ。 その瞬間その親父を突き飛ばしてボコボコに殴ってた。 手に血がついてた。 その男は意識がない。 私は逃げた。 自分が怖くて。 気がついたら私は家の前にいた。 ドアを開けると、ママしかいない。 眠そうにテレビを見ていた。 「ただいま。」 ママは 「あんた何やってるの!なんで帰ってこないの?」 って叫んだ。 私は下を向いた。 それでママの顔みたら 泣いてた。 涙をいっぱいながしながら泣いてたよ。 私は思ったんだ。 何が寂しいんだ。 何が愛がほしいんだ。 ここにあるじゃん。 泣きながら心配してくれる人いるじゃない。 私はママに 「ゴメン。」 「もぅ心配もさせない。一人にもさせないから。 うちらは二人きりだもんね」ってママを抱き寄せた。 ママは何も言わずに泣いていた。 親は大切。 心から思ったよ。 ねぇ、ユウ。ユウもママと会ったよね。みんなで遊びにも言ったよね。ユウがいないこの世界でも生きていけるのはママのおかげなんだよ… 心配性なところはユウと居た時のままだけとね。
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