暗い影

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当時、俺は23で彼女は19だった! 愛しあえば当然、お互いを求めあうようになる!それは、極自然な求愛行動だった! しかし、彼女は拒んだ、唇すらあわせない!彼女は泣いていた! 一体、何が彼女をそうさせるのか? 彼女の涙を拭いながら、俺は優しく問いかけた。彼女は更に泣きじゃくった。俺には、抱きしめてやるしか出来なかった。そして、彼女が泣き止んだ後、俺は再び聞いた。彼女は少しずつ語りはじめた。自分の暗い影を! 彼女は中学時代に交通事故にあっていた。そして、その時に輸血した血液に悪魔は潜んでいた!彼女はかろうじで陰性だが、陽性なら死ぬかも知れない、粘液感染の可能性があるその病気だった。彼女はそれがコンプレックスで大学にもあまり通って居なくて、バイトもあまり出来ないと俺に語ってくれた! 俺は、強引に彼女にキスをした!彼女は怒った!でも、俺は彼女に言った!感染するならしても、構わないと!むしろ、俺はお前の気持ちを共有出来るなら、感染しても後悔はないと!それほど、お前を愛していると! 彼女は泣いた。号泣だった!泣き止んだ後、ありがとうとキスをした。二人はその後、結ばれた!
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