迫り来る尿意。

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新月、街灯無い夜道は暗闇と言う名の空間を作りだしている。 その静寂な場所に陰部をさらけだした、男が一人…こう囁いていた。 「ぁ、それ俺の肉便器。」 ………………………………… 肌寒くなってきた、この頃。 巷ではハロウィンの準備がされている。 と、俺は今、今年は何に仮装しようかととても悩んでいる最中なのだが。 発想の限界に辿り着き、他人に頼る他ない。 そして、何となしに口を開いてみた… 「どうしようなぁ…去年は亀甲縛りで出歩いて反響がすごかったしなぁ…」 「お前、アレやればいいんじゃない??」 と、期待通り目の前に居た男から助言が帰ってきた。 「アレって??」 「最近よく噂が流れてるだろ??…頻尿肉便器幽霊って。」 …頻尿??肉便器??いいとこ取りじゃねぇーか。 「ぇ、そんなの居たっけ??」 「何でも、その幽霊は生きてる時にとても頻尿で困ってたみたいなんだ。それは、それは、5分に一度トイレに行かないと行けないくらいだったらしんだよ。」 「つらい、頻尿だなぁ…」 「そして、ある日トイレが詰まってしまい、すぐに水道会社に連絡して、作業員を呼んだんだ。また入社したての作業員だったせいか何かと時間がかかって仕方がない…。刻々と時間は過ぎ、5分以上経ってしまったんだ。そこでこの頻尿野郎は作業員のケツの穴の中に用をたしたらしいんだ。」 「よく、水道会社のやつ我慢したもんだ。」 「ぃゃ、我慢しなかったんだよ。思わず右手に持っていたスパナを振りかざして頻尿野郎の頭をかち割ったそうなんだ。」 「ま、まさか、その頻尿野郎は用をたしながら死んだのか…?」 正面に居る男がゆっくり首を縦に振る。 「噂では、用をたしきる前に死んでしまったので、最後まで出せる肉便器を探しさまよっているみたいなんだ。」 「でも、肉便器ってビッチ女のプッシーって意味だろ??何でケツの穴なんだ??」 「ただ単に、アナル好きかもしくはゲイなんじゃない??つまり、男でも女でもやられるってことさ。」 両刀使い!? ゴクリ…と思わず唾を飲む。 これはウマい話だ。 この頻尿肉便器幽霊に仮装すれば誰でもヤレる。 これはハロウィンどころじゃない…。 年に一度の猥褻行為が無礼講となる日だ!!
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