闘病生活のはじまり

2/5
前へ
/73ページ
次へ
父の友人でもある医師は、本人に病名・余命を伝えた。まず先に家族に伝える事が多いとおもう。 父は経営者でもあり、 まだ子供も学生。 三ヶ月と残された時間をいかに家族と過ごしていくか。医師は父の立場を考慮し、宣告という決断をしたと思う。 宣告された日、父は入院手続きをすませ繁華街に飲みにでかけたらしい。 余命三ヶ月。 その日、父は一人で泣いていたと後から人づてに聞いた お父さん、お父さん、 癌なんかに負けないで まだまだ死なないで お父さんは誰よりも 頑張りやだから きっと、神様も助けてくれるよ お父さん。 草花の大好きなお父さん 死なないで。 草花達をおいて 先に絶対 死なないで。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

156人が本棚に入れています
本棚に追加