力を欲する者、拒絶する者

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 ザワザワと揺れる木々に背筋が凍った。    早く、彼女を連れて逃げなきゃ。    殺される…。    僕は一回り大きな彼女を背負って歩いた。    ホントは走った方が速いのは解ってる。    今まで家に閉じこもってた僕にはそれがせいいっぱいだ。    でも、この時僕はいくつかの失敗をしていた。    はっきりしてる事僕はこの森の出方なんて知らなかったた事。    そして、歩くほどあの足音が大きくなっていく…。    バサッと背後で大きな音が聞こえた。
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