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ガクっと一瞬重くなったと思ったら、背中の重みが消えた。
「見つけましたよぉ」
僕のすぐ後ろに、あの天使が立っていた。
「たかだか『モブキャラ』が出すぎちゃいましたね」
彼の持っていた剣が僕の胸に突き刺さる。
不思議と痛くなかった。でも…
「そろそろだな…」
パッと辺りが暗くなった。
「ゲームオーバー。いや…クリアかな?」
その天使の姿だけがハッキリと映っていた。消えてしまった彼女の、あの美しく黒い羽根をもて遊びながら。
彼は消えた…。いや、消えたのはきっと…。
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