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彼
手を握り締めたまま、
車の中で、一夜を明かした。
夜が明けて、山を降りて行く。
国道に出ると、温泉がある。
俺より朋美の疲れ取る為、温泉に入り、ゆっくり過ごした。
朋美の家の前まで、帰り着いた。
ヒロさん、いい思い出になりました。ありがとう。
俺の事、ヒロでいいよ。
私、彼の事を忘れる事が出来ない。
ヒロの事も好きなのに。どうしたらいいの。
俺の事は、ゆっくりでいい。
彼の事は、忘れなくていい。
俺は彼の分も、朋美を愛したい。
彼の分も愛してくれるの。似ているけど、彼の代わりにはならない。ヒロはヒロなのよ、でも、ありがとう。
朋美は優しく、頬にキスをした。
車を降りて、家に入るのを確認して。俺も家に帰った。
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