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どうしてあの時俺を先に殺してくれなかった?
そんな考えがふと頭をよぎる
先に殺していてさえくれれば、こんなに苦しい思いをしなくても良かったのに……
痛みなんか一瞬の事象だ
この苦しみに比べればほんの些細なことだ
なのに……
なのにそれでも俺は死なずに生きている
自分で命を絶つことすら出来ずに
あぁ
俺は何てちっぽけで弱い存在なのだろう?
他人の命を犠牲にしてまで生きているなんて、何て浅ましいんだろう?
誰か俺を殺してくれ
誰か俺を止めてくれ
これ以上の無意味な犠牲を出す前に
心ではそれを望み、体はただただ感情にのみ支配される
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