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沁弥が…
『……なら、お前の携帯…メール内容を俺が勝手に見たらどうする?』
なんて聞くから、ﾎﾞｸはどうして良いか解らなかった…
メールって、自分の《自分の素》が出てるものだから本来いやなんだ
だけど沁弥になら見られても恥ずかしいけど見られても良いかなって思ったんだ
心を透ればなにを考えているかわかったから
でも、でもね
偶然……見えなかったんだ……
心が透(ミ)えなかったんだ……
沁弥の問いかけに
ﾎﾞｸが見つけた言葉はもう、
ﾎﾞｸの素直な気持ちで、ずっとずっと
知ってもらいたかった事で、良い終わった頃には心がまた見えちゃって
どうして良いか分からなくなって、なんだか怖くなって逃げるしか無くて
ﾎﾞｸは、ﾎﾞ…ｸは…ねっ……
――南由が言った最後あたりの言葉はもうなにを言っているかわからなかった。
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