放課後の学校

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***『因みに【それ】は【噂】じゃなくて事実らしいね』 ……こいつもその【力】を持っている人物の一人。 力は確か、【心を読む事が出来る力】 沁弥『……勝手に人の思想を覗くなって…南由…』 三羽(ミワ) 南由奈(ナユナ) それが、俺が言おうとしていた事を軽々と言ってのける人物の名前である。 外見は大人しそうな印象をもつが、性格は思った事を口に出す。 所謂一緒に居て疲れない女(ヤツ)。 一人称が【ボク】なのも彼女の特徴で俺の友達の中で一番つき合いが長く、心許せる仲間の一人だ。 クラスの頭脳という異名を保つ程の優才で彼女が居なかったら俺の卒業も危うかったかも知れない。 俺は【南由】と。南由は俺の事を【沁弥】と。 下の名前で呼び合って居るのが仲が良い印。 ずっと長いこと一緒に居るためか、異性として感じた事はとりわけて無い。 一部のクラスメイトからは彼女や彼氏、夫婦など赦斜られる事があるがそんな事は言わせておけばいい。 肩書きは親友。彼女ではない。 多分南由自信も俺の事は男ではなく、友達として見てるだろう。 男として見られて無いというと 自分の魅力が無いような感じがしてちょっとばかし悔しい気もするが、 俺は苦笑する。 親友を越えた愛仲の関係。 親友という壁を越えて恋人以上に俺を理解している【幼なじみ】って肩書きもあるが、俺にとって幼なじみの呼称を使うことが出来るのは、唯一無二であって――
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