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「チョコレート三個で依頼を受けても良いよ。」
笑顔でそう言うのは、辺境の町バッキャロータウンの外れの小さな木造の店に一人住む『チョコレート三個で何でも解決』をキャッチフレーズにした何でも屋 励人(レイト)。
17歳の赤髪で無邪気な童顔に薄紫のロングコートという一風派手な容姿からは、何でも解決してくれるという信憑性は伺えない。
依頼人
「チョ、チョコレート三個ですか!?い、今すぐ買って来ます!!」
励人
「は~い。またね~。」
町にチョコレートを買いに走って行った依頼人を、小さく手を振りながら笑顔で送り出す励人。
実はこの励人という男、バッキャロータウンでは有名で人気ある何でも屋であった。
そりゃそうだ。
チョコレート三個で何でも解決してくれるのだから。
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