桜の並木通り

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サングラスの男 「いってきま~す!!」   そう言って家を飛び出し、目指す場所に向かって走るのは、'牛虎(ウシトラ)'。   茶髪に何故かサングラスをかける15歳の高校一年生。   彼が走り目指す場所は、'ナキムシティ立バーカーダ高等学校'。   今日は入学式だ。   住宅街から桜の並木通りに入り、彼は走るのをやめ、歩くことにした。   道には、たくさんのバーカーダ高校の生徒が、学校に向かって歩いている。   そんな中、桜の並木通りの桃色景色を見て、春の入学シーズンを実感する牛虎であった。   牛虎 「春だね~。俺もいよいよ高校生か。」   ワクワクとした表情で、学校へと向かい歩く彼。   クラブ活動は何をしようか。   友達たくさんできるだろうか。   可愛い女の子と仲良くなれるか。   明るい高校生活を想像し、顔がにやける彼。   すると、何か後ろの方が騒がしいことに気づく。
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