桜の並木通り

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ナキムシティのとある道。   黒スーツをビシっと決め、タバコをくわえた黒髪の男は、地面から人間の下半身が生えてる状況を理解し切れず、ただそれを見つめていた。   これは何なのか。   草が突然変異して人間の下半身のような形になったのか。   それとも、空から降ってくるも頭から落ちてこの状況になったというのか。   どちらにしろ、この物体を抜かなければならないような気がした黒髪の男。   黒髪の男 「よっこらせっと…。」   抜くとそれは、茶髪に割れたサングラスをかけ、バーカーダ高校の制服を着た青年だった。   黒髪の男 「あらま。」   青年を地に座らせ、黒髪の男は問う。   黒髪の男 「何してんの?君」   サングラスの青年 「いゃ…あの…ぶっ飛ばされて…。」   黒髪の男 「車に?」   サングラスの青年 「いゃ、女の子に…。」   黒髪の男 「………」   サングラスの青年 「………」
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