第一章:日が向かう先は希望

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 勇が音楽室に入ると部屋中にオレンジの光が充満して、なんだか懐かしい気分になった。 (あぁ、綺麗だな……。 なんか明みたいな光だな) 時計を見ると4時を回っていた。 (あれ?なんか、遅い気がする。 なんか心配になってきたな……) 明は野球を始めたばかりの頃、元々持っていた喘息でとても苦しそうだった。 勇はその姿を見ては、何度も“辞めたほうがいい”と忠告した。 しかし、しばらくしたらそれも無くなり安心していた。
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