第一章:日が向かう先は希望

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 雨がひどい……。 窓の外から眺める灰色の景色は、とても綺麗だとよべるものではなかった。 「お……さわ …沢 おい!渋沢!!」 「は、はいッ!!!」 「聞いてなかったのか! まったく! どうしたんだ?最近ボーッとし過ぎだぞ!」 教師に叱られてしまった。 「すいません。気をつけます」 そう言いながら苦笑いした。 少年、渋沢 明(しぶさわ あかり)は中学一年。 元来マジメで、授業中によそ見はしないのだが、運悪く見つかってしまった。
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