ふたり

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一人部屋に移ってから,前以上に神野さんと話す機会が増えた。 部屋にはあたしと神野さんしかいないから,気兼ねなく話ができた。 そんなある日…神野さんは忙しくて休憩もあたしの部屋に来れない時がでてきた。 もとから,勉強をしに病院にきてるわけだから,しかたないと思ってた。 一人になると考えることがある。 もうすぐ死んじゃうなら…一番好きな人と…神野さんとセックスしたい。 それわあたしの前からの望みだった。 次に神野さんが来たら言ってみよう。 そう思った。 神野『最近,ゴメンね。忙しくなっちゃって…』 あきら『大丈夫だよ。本とか読んでるし』 神野『良かった。退屈させてたらどうしようかと思ってた』 笑顔を見せた神野さんは凄く可愛いと思った。 ふと,あたしは思い出して,神野さんに言った。 あきら『神野さん…引かないで聞いてね??』 神野『なに??』 神野さんはあたしの頭を撫でながら顔を覗き込んだ。 あきら『神野さんとセックスしたい』 一瞬,時間が止まったかと思った。
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