ふたり

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言ったは良かったけど…神野さん,ビックリしすぎて固まってる。 言わなきゃ良かったの,かな。 神野『…あ,あきらちゃんっ…そのっ』 神野さんは顔を真っ赤にしてやっと一言言った。 そんなに恥ずかしいことだったのかな?? あきら『……いや,かな??』 神野『嫌,じゃないけど…』 あきら『じゃあ…しよ??』 神野さんがもの凄い照れてたから,あたしもつられて顔が熱くなったのがわかった。 あたし自身,照れてる。 そしたら,暖かい感触。 神野さんがあたしのそばにいた。 神野『俺は…嫌じゃないし,あきらちゃん…あきらとしたいっては思ってるよ。でも,まだ病気は完治してないから,まずいかなって…』 神野さんの優しさが体温を通じてよく伝わった。 あたしの体のことを一番に考えてくれてた。 それをあたしは気付かなかった。 ゴメンなさい。 でも…今したい。 今じゃなきゃ…。 あたしは少し体を離して神野さんを見上げた。 あきら『あたしは大丈夫だよ。…今,したい…』 神野『あきら…』 神野さんはあたしを見つめて,ゆっくり微笑んだ。 神野『…しよっか』 あたしは笑顔で頷いた。
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