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いつのまにか,あたしは神野さんを好きになってた。
ずっと側にいてほしいって思ってた。
だから…あたしの気持ちを話してみることにしたんだ。
あきら『神野さんっ…あの…』
神野『ん??どした??』
いつもとかわらない笑顔であたしを見てくれる。
前はそれだけで嬉しかった。
でも…今はそれだけじゃ足りないの。
あきら『あのっ…神野さんは,ずっとあたしの側にいてくれますか??』
神野『…あきらちゃんの病気が治るまで,ずっと側にいるよ??当たり前だって』
そう言って笑ったけど…患者だから側にいるっていうのは嫌だった。
あきら『あたし…好きです』
神野『えっ??』
あきら『あたしは神野さんが好きなんです!!!』
神野『………』
神野さんは困ったのかな。
下を向いて黙ってしまった。
言わなきゃ良かった??
後悔があたしのなかをぐるぐるまわっていた。
神野『…ありがとう。でも…俺,恋してる余裕がないんだ。今は医者になるために勉強しなきゃならないし…でもっ,あきらちゃんの気持ちは凄く嬉しいからっ……泣かないで…』
神野さんの話を聞いているうちにあたしは涙を流していた。
そのあたしをみて,神野さんはあたしの頭を撫でてくれた。
優しくされてよけいに涙がでた。
あたしの初恋…初めての告白は散ってしまった。
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