第一章:新機能追加

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♪♪♪♪ セットしておいたアラームが鳴ったがあたしは起きることができない。 いつものことだ。 布団の中で眠気と格闘し、やっと体を起こすことができたのは遅刻ギリギリの時間だった。 メイクも早々に切り上げ部屋を飛び出す。 これもまたいつものこと。 こりないなぁ、と自分でも思う。 部屋から一歩外へ出ると纏わり付くような湿気と暑さのせいで額に汗が滲んだ。 始業のチャイムの音を聞きながらマンションから徒歩三分の学校に向かって走る。 学校に着き、教室のドアを開けたときにはもう授業は始まっていた。 こちらを見る檀上の先生に向かって苦笑いで軽く会釈をした後あたしはそそくさと席についた。 汗がこめかみをつたう。
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