第一章:新機能追加

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すー、すー……。 (ん?) 友里は驚いたことに携帯をにぎりしめたまま寝息をたてていた。 さっきまで眠そうなそぶりなど一つもみせていなかったのに……。 奇妙に思ったが、バイトが大変だと聞いていたし疲れていたんだろうと思いそっとしておくことにした。 「えー、つまり恐竜が地球で生存していた頃はもっと――」 教壇では相変わらず先生が黒板を指差しながら話しを続けている。 しばらく話を聞いてみるがやっぱり面白い。 あたしの興味のある話だからということもあるが、それだけじゃない。 話し方がうまいのだ。 重要点や面白いと思ったところはノートもとった。 ちらりと携帯を見ると11時25分を表示していた。
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