1072人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
喧嘩
妻の両親がアパートによく来るよぅになった。
その度色んなお土産をもらう。
他にも…
お風呂のボイラー修理
家庭電話の権利
家具や食器
etc.
『何か足りん物があれば言いや』
毎回そぅ言って帰ってく
俺らには
この上なく助かるご好意も
俺の両親…特に父からすると気にいらなかったらしく…。
しかも
妻の実家に遊びに行く回数も増え、週末になると泊まりに行く…
そ~ゆ~流れも日常化していってたある日…
『あんたら…毎週亀岡に行ってるんやろ?
あっちの家に甘えてばっかり居てたらアカンで!!』
母から精一杯の反抗。
と言うか…
やり場のなぃ妬み。
『今週は帰ってくるんやろ?』
「いや…亀岡行く。」
『ふぅ~ん……。あっち行ったらチヤホヤされるやろから。そらぁ~アンタらには都合ェェやろけど。
真由美ちゃん。アンタももぅウチとこの子なんやで!?そんなホィホィ実家に帰ってどぅすんの!』
つか…
何でそこまで言われなアカンねん
ェェやんけ別に
金使って遊び行ってるんちゃうんやし。
要は
沙耶香をあっちの家に占められたくないだけやん
次の日。
実家の住所のままやった俺らの住民票を
アパートのある住所に変更する為最寄りの市役所へと行く。
そこで
偶然にも母と会う。
昨日の電話での言い合いのシコリが残ってるから…なかなか声を掛けづらかった。
そなぃしてると…
幸か不幸か
あっちから声を掛けてきた。
『何してんの?』
そぅ言って近づいてきた母に
『住民票を…移しに。』
と妻。
『何やねん。また文句言いにきたんかぃ』
と俺。
気まずいまま
住所変更を済まし駐車場へ。
『お父ちゃん…怒ってはるで!』
帰ろうとエンジンをかけた直後、母が駆け寄ってき言い残した言葉を投げかけてくる。
はぁ!?
何しに俺ら怒られなアカンねん!!
自分らに何か悪い事したんかぃ!
そぅ言って吸いかけのタバコを地面に叩きつけた。
『二度と帰らんからな!しょ~もなぃ事でグジグジグジグジ言いやがって!!オトンにもそぅ言うとけ!』
何人かの通行人がこっちを見てる中
車を急発進させる。
怒ってるとか
あっちの家が
ど~のこ~の言う前に…
一言…
寂しいって言えよ
最初のコメントを投稿しよう!