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夜間検診
次の日の夕方。
沙耶香が生まれた産婦人科へと行く…。
『どうされました?』
「一昨日ぐらぃから下痢が止まらないんです…」
『何か…ミルク以外で口にしたものは??』
「ミルクのみです」
『ん~…』
院長の怪訝そうな表情が一層に不安を煽り立てる。
『とりあえず……様子を見るしかなぃなぁ~』
様子を見るって…
「このまま下痢が続いたら…どうしたらいぃんですか?」
『明日もまだ止まらんよぅならもう①度診察にきて』
お産の時
あれだけ頼りになりお世話になったこの院長やのに…
凄く憤りを感じた。
帰ろ!
そぅ言って病院を立ち去った。
『一旦…実家もどろか』
俺自身不安やったのと
恐らくは
この体調不良で夜泣きをする沙耶香が気掛かりで、昨日から一睡もしていなぃ妻への気遣いから来る言葉やった。
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