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事前に実家に電話を入れていた為、既に子供布団が敷いてあった。
『ちょっとしんどそぅやなぁ』
いつも
沙耶香を連れていくと
『よぉ~来たなぁ~!さぁ~ちゃん』
と駆け寄る母の表情も
いつもとは違ってた。
『渡辺さん…何て言うてた??』
「様子見ろって」
『それだけか??』
ちょうどその時
父が帰ってきた。
何も知らん父も皆の表情を見て
『どないしたんや?』
と
皆と沙耶香
交互に目をやる。
妻と母が説明する。
『とりあえずお前ら飯くえ。用意できたら市民病院の夜間行こ』
そう言って父は弁当を置き風呂に入った。
『ウチ見とくしアンタら食べてき』
母を部屋に残し
②人無言で夕食を済ます。
①時間程経ち
皆で市民病院へと向かった。
弟は
家おるは…
と留守番。
家を出てから到着まで
皆…終始無言やった。
同時に
沙耶香を取り巻く俺らの輪の中で
笑顔と笑い声が無いのも初めてやった…
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