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①月②⑧日の夕方。
仕事で立ち会いすら出来なかったけど、
病院に駆けつけた時
沙耶香は力一杯泣いてた
力一杯泣いた沙耶香の泣き声は
部屋いっぱいに広がって…
そこにいた人間は
皆笑顔やった。
何で
今そんなん思い出すねん…
沙耶香の泣き声が響くなか…
ひたすら
やめろ!
と心の中で叫ぶ。
お願いやから…
やめて下さい。
『ちょっと…血管が浮き出ないんで』
と言い、更に針を射す。
射されて更に火がつく沙耶香。
この時
すでに後悔した
医師は医師やけど…
頼りないとかそ~ゆ~のじゃなくて
取り返し付かない事をしたんやないかとそぅ思った。
ただこれは、
沙耶香が今おかれてる状況と
それを何も出来ずに見守る事しか出来ない俺ら④人の歯がゆさ
そ~ゆ~のが
そ~思わせてるのやと思ったけど
その後悔が更なる不安となり…
絶望となる。
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