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②階にある小児病棟へいく。 病棟の沙耶香の部屋へ近づくにつれ うぅ~ うぅ~ と… 沙耶香の力無い唸り声が聞こえてきた… 急変してから③時間以上経ってる。 ③時間以上も苦しんでる沙耶香。 俺ですら味わった事のない苦しみを、その小さな体に受け続ける沙耶香。 目を開け… 手足動かす事もなく… 一点を見つめ… うぅ~ うぅ~ と… 苦しそうに唸っている。 目に涙を貯めながら 『沙耶香ちゃんの親御さんですね…?』 眼鏡を掛けた少し体格のいぃ男性医師がくる。 はい と答えると 『とりあえず…体に入っている点滴剤を抜きます。処置としてはこれ以上体に負担をかけれないので時間はかかりますが…』 ここで… この状況に初めて… 『沙耶香は…大丈夫なんですか??元に戻るんですか?』 と 聞いた。 医師らしい医師やったのがそぅさしたのか… 本当は返ってくる返事を聞くのが怖かった。 でもどんな返事が返ってきても、それを受け止める覚悟もあった。 『今のところ…このひきつけ状態が治まらない事には何とも言えません…。こちらとしては出来る限りの処置をします。』 そうですか… やはり… 俺は何よりも沙耶香を信じる事ぐらぃしか出来へん それ以上は何も聞かずに沙耶香だけを見る。 『何かあれば呼びます…。①階の待合室が広いので仮眠されては…』 そぅ言われ一同①階に降りる。 『ちょっと…寝るわ』 横になりたかった。 とにかく横になりたかった。 『階段の下のベンチ…広かったからいこ…』 と、妻と一緒にそこまで歩く。 切れそぅな糸を必死で切れまいと平静さを保つ妻。 本当は… こいつが一番取り乱しても仕方ない状況で… こいつが一番泣きたいんやろ…。 彼女から妻となり… 妻から母となった真由美。 『色んな壁を乗り越えていこな…。②人で…』 結婚式当日… 妻は俺にそぅ言った。 これが壁と言うならば… 乗り越えるのは②人じゃなく③人やで… ③人で乗り越えて また… 何もない平凡な生活に戻ろ… ありがとう… 真由美…
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