……⑥月②日

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車を止め助手席から出る妻を助手席の外で待った。 出てきた妻の手を握り走った。 数メートル走っただけやのに息が切れる。 目の前がぼやけた。 階段の前まで来た時 ふと妻をみた。 薄い笑みを浮かべてる…。 この状況下で。 大丈夫やからヒデくん 沙耶香なら大丈夫!! と言いたかったんか… 今となっては分からんけど…。 誰よりも沙耶香を信じてたのは妻やった。 今ならそぅ思える… この状況下で妻は立派な母親やった。 一気に階段を駆け上る。 ②階に着いた時 これ以上駆け足で進む事は出来ず、俺と妻は小児科の部屋の前で立ち止まった…。 沙耶香の居る小児科病棟の部屋。 これ以上にない緊張と不安と絶望感が走る
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