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アパートへ
少し話はさかのぼるけど…
できちゃった…
がキッカケで結婚をし…
⑧月に籍を入れ
盆過ぎには親父の知り合いである不動産の社長の紹介で
②LDKのアパートに引っ越した。
実家から⑳分ぐらぃの距離。
決して綺麗でも
新しくもなぃこの部屋の王となった俺。
この時…妃は妊娠⑥ヶ月。
『ちょっと、お風呂の掃除とゴミ出し行ってきて!』
王、自ら家事。
『この子生まれたら、今みたぃな頼み事でブゥブゥ言うとれへんよ!!』
その通り。
お宮参りも済み
食べ初めも済み
今度は③人でのアパート生活。
少し心細かった。
皆が皆、沙耶香をもてはやし
沙耶香の周りには沢山の人間が輪を作る…
この①ヶ月半
そんな生活に慣れてしまってたせぃか、
寂しくもあり
心細かった。
でもこれが
世間一般では当たり前の生活。
旦那は働き
妻は子供をおぶって見送り。
旦那が帰ってき
妻は子供を寝かせて出迎え。
③人。
『今日はどぅやった?沙耶香元気してた?』
別にィ~
何も変わった事ないよ~
決められたかのよぅに毎日毎日同じセリフを、帰宅時の玄関から妻に投げかける。
『ウチの事は聞いてくれへんの???』
これも妻からの決められたセリフ。
『ぁあ~……元気そうで何より。』
もぅぃぃ!!
自分の子供に嫉妬すなよ…
そぅ言って
沙耶香に駆け寄る。
『あ!!』
分かってるから。
手ぇ洗え! やろ?
玄関から
沙耶香の寝てる部屋まで⑥歩ぐらぃ。
毎日こんなやり取りで
なかなか辿り着けへん…
やっとの思いで
沙耶香を抱く。
ァア~ァア~
と…口の周りヨダレだらけで
精一杯の愛想を振りまく姫。
『ょい子ちてたかぁ~☆』
と
小さな手を取って左右に振る。
ァア~ァア~
ヤバい
可愛い過ぎる
目に入れたら痛いやろぉけど…
小さな目
小さな口
小さな手
小さな足
①つ①つをフルに動かし
ァア~ァア~
と
元気に動く沙耶香。
ありがとう…
ありがとう
さぁ~ちゃん…
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