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ただ…
過去に捕らわれながらも一度たりとも沙耶香の夢を見た事がない。
これだけ濃い思いで
これだけ過去の沙耶香を想っていても、夢に沙耶香が現れた事がない。
ある日の事。
親友から電話がかかってきた。
『元気してるか?』
電話がかかってくる数日前に会ったばかりの親友がワザワザ電話をしてくるなんて、
よっぽどの事があったんやと思っていた。
『昨日な…お前の夢を見てん』
「夢?…夢ぐらぃでワザワザ電話してくなや~」
『そらまぁ~そ~やけど…
ちょっと気になってな…』
そぅ言うと親友は
自分が見た夢の内容を話始めた…
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