槍と書物と理系と文系

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茜の手には一冊の本 黒い字で『第六天魔王』とだけ書いてある 「琉、第六天魔王ってなに?」 「おいおい文系…織田信長のことだろうが」 「へぇー」 へぇってお前… 「魔王なの?」 「いや、魔王じゃないけど…結構残虐な人だな」 「平気で人にゴキブリ投げつけてくるくらい?」 「それはそれで残虐だな…」 後ろからパラパラと本をめくってみる、が… 「白紙だな」 「なんなんだろうね?」 一通りめくると、最初のページにだけ何かがあった 「なんだこれ?」 「どしたの?」 「今川軍が清洲城に進行、織田家滅亡…」 「魔王って弱いの?」 「おい文系、織田は今川に勝っただろ?」 「へぇー」 よく大学受かったなコイツ… 「この槍って魔王の槍なのかなぁ…」 「まさかそんなこと無…」 その刹那 茜が持ってた本か光出して 「な、なんだ!?」 「まぶしい~!!!!」 そのうち、上下左右の感覚もわからなくなって 「うわぁぁぁぁ!!」 「きゃぁぁぁぁ!!」 こうして、世にも奇妙なお話は幕を開けてしまった
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