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~ちょっと前~
「かーちゃんかーちゃん、とーちゃんどうしたんだ?」
「お父さんはね、納得できないことがあるとだんまりしちゃうんだ~」
うん、むしろ納得できるお前がおかしい
茂みの中から出てきた子供に今日から親になれと言われて納得できるか?いや出来ない
正しいのは俺の筈なのに…
「かーちゃん、だっこ!」
「かすみちゃんは甘えん坊だね~♪」
何故か俺が異端な気がする…
「殿ー!!と~の~!!!!」
「なんだ?」
「との~?」
わりと近くから、今度は大人の男の声がする
「と~の~!!…おや?」
すると、何故か男の足音がこちらに近付いてきて
「なんだ、利家殿でしたか!」
「「…利家?」」
見事に茜とハモる
「まつ殿もいらしたのですか、夫婦で逢い引きとは…うちのねねにも言って聞かせたいものですなぁ」
(…茜)
(ほぇ?)
(なんとかしなさい)
(は~い♪)
よし行け天真爛漫!!
「おじさん、え~っと…」
「まつ殿?今日は木下と呼ばれないのですか?」
手がかり1:男の名前は木下
「なんでちょんまげ?」
「なんと、髷を結うのは武士として当然ではないですか」
手がかり2:木下は武士
…いまはあえてつっこまない
「じゃあ最後に、利家とまつって…ボケ?」
「まつ殿…なにか毒キノコでも召し上がったのですか?」
「おー、とーちゃんとかーちゃんはまえださんちだったのか!」
「あ、殿!!」
「「へ?」」
…さて、状況はわかってもらえただろうか
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