決意

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人の死を乗り越えることは容易ではない。なぜなら、自分は10年…。ようやく話せるようになったのだ。 ―11年前― 彼女は19歳、バイト先の後輩だった。元々女性が少ない職場のため、仲良くなるまで時間はかからなかった。 その日はお店が休みのため、前の日飲みに出かけていた私は珍しく二日酔いだった。 着信音で目が覚める。『遊びに行ってもいいですか?』彼女からの電話に、来週でもいいかと、断る。 それが彼女との最後の会話になるとは…思わなかった。 彼女はその夜…19年という短い生涯に幕をおろした。 事故による即死だった。
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