0人が本棚に入れています
本棚に追加
君の手で切り裂いて
遠い日の記憶を
悲しみの息の根を止めてくれよ
さぁ愛に焦がれた胸を貫け
明日がくるはずの空を見て
迷うばかりの心持て余してる
傍らの鳥が羽ばたいた
どこか光を見つけられたのかな
なぁお前の背に俺を乗せてくれないか
そして一番高い所で置き去りにして優しさから遠ざけて
君の手で切り裂いて
遠い日の記憶を
悲しみの息の根を止めてくれよ
さぁ愛に焦がれた胸を貫け
鳥を夕闇に見送った
地を這うばかりの俺を風が撫でる
羽が欲しいとは言わないさ
せめて宙に舞うメリッサの葉になりたい
もう随分と立ち尽くして来たけど
多分答えは無いのだろう
この風にも行く宛など無いように
君の手で鍵を掛けて
躊躇いなどないだろう
間違っても二度と開く事の無いように
さぁ鍵が落ちる音で終わらせて
救いの無い
魂は流されて消えゆく
消えてゆく瞬間に僅か光る
今月が満ちる夜を産み出すのさ
最初のコメントを投稿しよう!