おばあちゃんと時々お父さん

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やがてあたしは、小学校三年生になった。 夏.. 近所のスーパー前に、動物がいっぱい来ていて、おばあちゃんと買い物に行った帰り、動物を触っていた。 おばあちゃんに、「もう帰ろぉ」って言われても、なかなか帰らなかった。 翌日 おばあちゃんは脳梗塞で倒れた。 朝起きて、いつもならあたしより先に起きてるおばあちゃんを起こした。 そしたら、起き上がれなくなっていた。 あたしは、びっくりした。 おばあちゃんは、笑顔だった。 あたしが泣いてるから、優しく笑ってくれたんだ。 それが余計に悲しかった。 あたしは、どうしたらいいか分からなくなった。 救急車は思いつかなかった。 近くのおじさんに、連絡しようと思ったけど、電話をかけられなかった。 なぜなら、あたしはうちにお金が無いって分かってたし、電話はかかってくるのを待ちなさいって言われてたから、妙に忠実に守ってしまった。 こんな緊急自体に、そんな言いつけ守って、あたしはバカだ。 でも、たまたま近くのおじさんから電話がかかってきた。
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